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文協50年=新たな試み=活躍する日系女性招きフォーラム=記念事業第1弾として

5月7日(土)

 文協創立五十周年を記念する文化イベントの第一弾として、「日系女性たち」と題した女性フォーラムが六月二十四日午後、サンパウロ州議会(ペドロ・アルバレス・カブラル通り二〇一)講堂で開催される。各界の一線で活躍する多彩な顔ぶれが揃い、体験談などを語る。女性参加の促進をめざしている文協の新たな試みといえそうだ。
 パネリストとして出席が予定されているのはヴィルマ・モッタ(故セルジオ・モッタ通産大臣夫人)、坂本綾子(ブラジリア学園校長)、宗像直美(サンパウロ州オーケストラ合唱団指揮者)、鈴木セシリア(版画家)、山村フラビア(海軍大尉)、ヒグチ・ミドリ(博物館管理者)、カワモト・イネス(医師)、吉田コンスエロ(連邦控訴院判事)、後藤田礼子(翻訳家)ら(敬称略)。
 同時通訳ありで、コーヒーブレイクでは本人らと直接話すこともできる。
 州議会を会場に選んだことについて、文協の松尾治副会長は「いつまでも日系社会の団体ではなく、ブラジル社会にも認知されなくてはいけない」と意図を説明する。また、「女性フォーラムだが、女性以外の参加も歓迎したい。多くのブラジル人にも来てほしい」と呼び掛ける。
実行委員会の呉屋春美さんと上辻照子さんは、「主婦、仕事を持っている人、子供を育てている人。いろんな立場の人が、多彩な分野で活躍する女性ならではの話を聞いて、力にしてもらえたら嬉しい」と豊富を語る。
 これまで日系の女性は男性に比べると焦点に当たることが少なかったが、一昨年には沖縄移民九十五周年記念で国際女性フォーラムが開かれるなど、女性も存在感をアピールしてきている。呉屋さんは「日系女性の歴史と現在について、一冊の本にまとめる」ことも視野に入れているという。
文協の新しい方向性を反映させたこのイベント。今後は「若者の夢」、「日系人のブラジル社会への貢献」と題したフォーラムがそれぞれ九月、十月に予定されている。 
午後二~六時まで。二百六十人限定。詳細問い合わせは呉屋さん(電話11・9273・2357)。

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