ホーム | 日系社会ニュース | コメとミルクの山=山口ロータリーから希望の家へ=山口県人会事務局長が仲介=非日系孤児院に10年贈り続けた

コメとミルクの山=山口ロータリーから希望の家へ=山口県人会事務局長が仲介=非日系孤児院に10年贈り続けた

5月10日(火)

 山口ロータリークラブがこのほど、希望の家福祉協会(木多喜八郎理事長)に米千四百五十キロと粉ミルク六十キロを贈った。同クラブは十年前から、カラピクイーバ市のサンタテレジーナ孤児院(入所者数約五百人)に、食料援助を行ってきた。一区切りをつけようと、昨年いっぱいで打ち切る予定だった。山口県文化協会(平中信行会長)が仲介する形で、今年から日系向けに物品寄贈がスタートした。
 ロータリークラブとサンタテレジーナ孤児院との橋渡し役になったのは、伊藤紀美子事務局長(55、元小学校教諭)。同クラブ幹部に同級生がおり、両者の間を取り持った。
 同クラブは毎年十万円を送金。伊藤事務局長が個人で、食料品を購入して孤児院に届けていた。これまでに贈った量は、計一万キロ以上になる。協力先が非日系施設ということで、あまり表面に出て来なかった。
 十年という節目の年を迎え事業を見直すことになった時、伊藤事務局長が日系にも福祉団体が存在していることを強調。事業の継続が決まった。と同時に、仲介役も県人会に移行した。
 伊藤事務局長は「ロータリークラブとの交流が、県との関係強化への起爆剤になってほしい」と話している。

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