■ひとマチ点描■人口２２万の「区長」

5月13日（金）

　サンパウロ市ジャバクアラ区の地区長を務める飯星ヴァルテル氏（４３）が来社、これからの問題や計画されているプロジェクトなどについて語った。
　就任１００日を迎える同氏、道路の舗装、整備などに早くも着手。「将来的には、スポーツ施設などを建設、緑化運動なども推進したい」とやる気を見せる。
　ジャバクアラ区からほど近いジアデマ市に自身が経営する美容品メーカー『シゼン』の工場があるが、同区に９７ものファヴェーラがあり、人口２２万人のうち１３％がファヴェーラ住民で占められることを着任後、知って驚いた。
　「やはり、大きな問題は教育、犯罪といった社会問題」と表情を引き締める。区がどぶ川などを週に１度は清掃するものの、近隣の住民たちがゴミを捨てるため、〃いたちごっこ〃の状態が続いている。
　「区内の各道に管理ボランティアなどを設置するプロジェクトがある。意識を変えてもらうのが狙い」
　任期は４年間ですよね？「市長が変わったら、分からないけどね（笑）」　　　　　　　　　　　（剛）