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5月14日(土)

 富山県人会は来る十月、創立四十五周年、富山県・サンパウロ州友好提携二十周年を祝う記念式典を行う。母県も力を入れるようで、すでに「記念行事を開催したい」と言ってきている。イベントに見込まれる経費は四万二千レアル。友好協定記念行事についていえば、県は応分の予算を組んでいるだろう。だからといって、県人会としても全面的に「おんぶ」されるわけにはいかない。そこで自助努力。会報五月号で、経費を補うため応分の寄付を、と呼びかけ。ほかの県人会の創立記念事業の予算はいかほど?_
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 グアルーリョス国際空港からモジ市内の知人宅を直接訪ねた五十代の邦人男性が、到着後すぐ侵入してきた男二人に襲われ、現金約四十万円を強奪される事件が最近あった。サンパウロ総領事館によると、犯人は「日本から来たのはだれか」と拳銃で脅し、円と米ドルのみ奪い、レアルには手をつけなかったという。総領事館では「空港内では常に強盗犯がカモを物色している」と注意を呼びかける。
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 節目の年に出版される日系団体の記念誌。ポルトガル語版を入れなければならない時代になっている。今のところ、日本語の原稿をポルトガル語に訳すのが主流だ。プロに頼めば、費用がかさむため、二世の青年らが小遣い稼ぎにやることがある。ところが言葉使いが幼稚だったり、誤訳があったりと、ひどい内容になることが少なくないそう。何回も翻訳をし直すところも。日系団体は概ね、出版費の捻出に悩んでいる。翻訳家探し、結構頭が痛い。

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