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東西南北

5月20日(金)

 サンパウロ州法務長官から司法審議会メンバーに昇格するはずだったアレシャンドレ・モラエス氏が上院本会議で足止めを食った。同氏は上院法制委員会で承認され、上院本会議での拒絶は予期していなかった。上院では与野党が議会調査委員会(CPI)の設置を巡り攻防戦を展開していた。
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 サンパウロ州内の刑務所二十七カ所で、千二百台の携帯電話が押収された。携帯電話は、また動きだした首都第一コマンド(PPC)が暴動計画で外部との連絡に使っていたもの。厳重な取り締まりを潜って所内に携帯電話が持ち込まれるのは、女性訪問者が膣内に隠して持ち込むからだという。刑務所に設置されている携帯電話用の電波かく乱装置は、役に立っていないと言われる。
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 三十七歳の男が十八日未明、サンパウロ市南部カポン・レドンド区の自宅で父親(68)を鍬で撲殺した容疑で逮捕された。精神障害を抱える同容疑者は、子供のころ父親から性的虐待を受けていたとみられている。
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 サンパウロ市中心部で銀行を出た高齢者の跡をつけ、拳銃で金を脅し取っていた男が十七日、地下鉄の駅で逮捕された。十件を超える余罪のある疑い。同容疑者は昨年六月に刑務所を出所したばかり。
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 十八日のリベルタドーレス杯決勝トーナメント一回戦でサンパウロとパウメイラスのブラジル勢対決が実現、サンパウロが一対〇で勝利し、準々決勝進出に大きく近づいた。パルケ・アンタルチカ競技場で行われた一戦は南米最高の価値を持つ大会である上、ライバル意識が高まるクラッシコ(伝統の一戦)ということもあり、警察による厳戒態勢で行われた。自力に勝るサンパウロは後半十四分にシシーニョによる一点を守った。二十五日にモルンビー競技場である第二戦でサンパウロは引き分ければ、八強入りが決まる。

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