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歩こう友の会、イタペチへ=「花の森」や「柿と花の祭り」見る

5月25日(水)

 リベルダーデ歩こう友の会(高木ラウル会長)の一行四十五人は、二十二日、モジ市イタペチに行き、芳賀七郎さん(72)が自身の土地に造成中の「花の森」を見学、日本人会館敷地で開催中の「花と柿祭り」第二日を楽しんだ。
 芳賀さんは、在伯四十七年のコチア青年(宮城県出身)。ブラジルでの農業経験を踏まえて、一家言を持っており、この日も歩こう友の会会員を前に〃芳賀節〃(はがぶし)がさえた。青年のような情熱に会員たちは圧倒される思いだった。
 「花の森」は、十アルケールの敷地の中に作りつつある。文字どおり、花が咲く木で植え尽くそう、空いている農地では、都会暮らしの人たちに息抜きに来てもらって希望者には体験農業をやってもらおう、野菜の直売場もつくろう、という考え。
 「森」は四年目に入っている。元農道だった歩道にはブーゲンベリアとワシントン椰子の混植の並木。各種イッペー、つつじ、フランボイアン、シューバ・デ・オウロ、桜、帝王椰子など花の咲く木を中心にすでに五千本余り植え付け。一部は花をつけている。年間を通して花が見られる、という森にするようだ。農薬、化学肥料は一切使わず、現在、年間、堆肥をカミニョン二十台分ほど散布。
 歩道はゆるやかな起伏に富み、歩こう友の会のような、歩くことを趣味にしている人たちには、近い将来定例会の絶好の会場になるだろう。
 柿、花の祭り会場は、こじんまりと整備されていた。「イタペチ村の若い人たち」が、忙しそうに行動し、「かれらが、祭りを自主的に切り回しているんだな」とすぐにわかった。
 花の展示即売場は、天井の高い屋内体育館のようなビニールハウスが会場。明るく清潔、過不足なく色とりどりの花々が並べられていた。祭りは、今週末土、日曜日、再開される。

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