ホーム | 日系社会ニュース | 初の三味線コンクール=海藤さんら後進育成へ

初の三味線コンクール=海藤さんら後進育成へ

5月26日(木)

 タウバテの「海藤三味太鼓教室」(海藤司代表)はタウバテ日本人会と共催で、七月三日午前九時からタウバテ日伯文化協会(Rua Dona Benta 1100 Jardim Gurilandia)で、海藤三味線教室発表会並びに、第一回三味線コンクールを開催する。
 海藤代表、石川諭・江差追分ブラジル支部長らの案内によると、当日はブラジル国内で三味線を演奏している人たちが集まる。二人は「年々三味線をする人が減ってきている」と言う。海藤さんは、青少年たちに太鼓、よさこいソーランなどの刺激を受けさせ、若い世代の奏者を増やそうと努力してきた。
 その努力の一つは、長年の研究の末、初めての〝ブラジル製三味線〟が完成したこと。日本製と比べると、やはり質は落ちるが、「やっと三味線普及活動に火がつき始めた」そう。
 また、海藤さんの教え子たちは、海藤さんの「一人でも多くの青少年に三味線のよさを知って欲しい」という思いから若い世代が中心となっている。
 その他、当日は日本民謡協会ブラジル支部(横山正支部長)、日本郷土民謡協会(桜庭喜太郎会長)、江差追分ブラジル支部の協力で、和楽器、民謡の講習会も行われる。参加者はそこで実際に、三味線はもちろん、太鼓や笛、琴など色々な和楽器を体験できる。
 海藤氏は「今回は三味線中心のコンクールだが、来年からは尺八や民謡もしたい」と、日本文化への普及に積極的な姿勢を見せた。

image_print