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独自に追悼供養=先人の遺徳偲び=熊本県人会

6月15日(水)

 今年一番の慰霊祭、第三回在伯熊本県人先亡者追悼供養が十二日午前十一時、聖市内の同会館で百人以上が参加するなか、しめやかに行われた。
 福田康雄会長は「県人の笠戸丸移民、中川トミさんも健在です。上塚周平はじめ多くの先人の遺志や遺徳を偲びたい。合掌」と追悼の言葉を述べた。
 同県出身の真宗大谷派の浦部玄南米開教監督が佛説阿彌陀経を読経する中、参集した県人やその子弟らは順々にならび焼香した。舞台上には仏壇が設置され三十以上の位牌が並んだ。数珠を手に、一緒に読経するご婦人の姿も見られた。
 県人会が独自に供養祭をするのは珍しく、発案者である長瀬隆元会長は「役員が代わると会のことが伝わらない。このような催しをすれば戦前移民、二世も一緒に参加できる」とその意義を語った。
 福田会長も、「先祖を敬う気持ちを若い人にも持ってほしい。そのような精神こそが、後に残せる大きな遺産となる」と考え続けてきた。
 最後の法話では、数十年前、移住一年目に亡くなった母を供養しようとやってきた息子の話しで、饅頭を見ると母を思い出すとの話に、涙ぐむ人たちが何人もいた。
 次に婦人部(嶋田ツルエ部長)が用意した心づくしの、団子をうどん状にした味噌味の名物料理「だご汁」、カラシレンコン、手製のコンニャク、キンピラゴボウなどに舌鼓を打った。だご汁を何杯もお代わりする人もおり、カラシレンコンもあっという間になくなる人気だった。

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