■訃報■山田唯資氏

ニッケイ新聞　２０１２年８月２８日付け

　ブラジル日本商工会議所の元監事会議長、山田唯資さんが肝臓不全のために２５日午後４時ごろ、サンパウロ市モルンビー区のサンルイス病院で亡くなった。享年８７。
　１９２５年１月に静岡県浜松市に生まれ、陸軍士官学校の後、神戸大学経済学部を卒業し、米国のオレゴン大学やニューヨーク大学の大学院で５年間経営学を学んだ。南銀創立者の宮坂国人の呼び寄せで５４年に渡伯し、サントスにあった南銀関係のコーヒー輸出会社ＣＩＣＡＰに勤めた。
　１９７０年からはサンパウロ市でコンサルタント会社ＩＣＯＮを立ち上げ、７３年から同会議所会員、７７年から監事、００年から１０年まで監事会議長を任じ、経理に目を光らせ、定款改正などに尽力してきた。０８年には日本国外務大臣表彰を受けた。
　２６日午前、コンゴーニャス墓地で通夜が営まれ、エンブー墓地で葬儀・告別式が行われた。初七日は９月１日午後５時からイタイン・ビビ区のサンガブリエル教会（Av. Sao Gabriel, 108, Itaim Bibi）で行われる予定。