ホーム | コラム | 樹海 | コラム 樹海

コラム 樹海

 ロンドンで開かれていたG8財務相会議は、アフリカが世界銀行などの国際金融機関から借りている債務を全額免除することで合意した。金額は約550億ドル(約6兆円)に上るから半端なものではない。サハラ以南のエチオピアやタンザニアなど18ヵ国の重債務国が対象になる。返済資金は先進国が支払うことになっているが、各国の負担額はまだ決まっていない▼世界の経済は「南北問題」と指摘されるようにアジアとアフリカが開発途上にある。日本はアジアへの支援を中心にしてODAと円借款を活用し一応の成果を上げてきた。70年代からの累計だとアジアとアフリカに投入された援助額はほぼ同じなのだが、アフリカ諸国は今もなお貧困に喘ぐ。一方のアジアは豊かになり途上国を卒業するの現実がある▼一つには部族闘争などの内乱もあるし、投入される援助資金よりも国外に逃亡する資金が多い。政府に開発をする能力が低いとかの理由もある。汚職も果てしないし、こうした面での改革がもっと強力に推進される必要がある。債務の帳消しは結構だけれども、資金の垂れ流しはもはや許されるべきではない。このアフリカ支援は英国の主導だが、こうした基本的な観点からの見直しを是非進めらてほしい▼谷垣財務相は、中小企業の育成や現地政府の政策立案・実施能力の強化などを訴え円借款との組み合わせを提案しているが、こうした具体化案がアフリカでも採用されていい。日本にはアジアでの実績があるし、次ぎのアフリカでもこれまでの体験を生かしながら豊かな国造りに尽くして貰いたい。(遯)

05/6/16

image_print

こちらの記事もどうぞ