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現在第1位「川の流れのように」=慈善ショー=「日本人の心の歌」=好きな曲応募すすむ

6月17日(金)

 終戦六十周年記念「日本人の心の歌」(ニッケイ新聞社、チャリティーショー実行委員会共催)に向けて、現時点での応募曲上位十曲が発表された。集まった応募用紙は昨年の倍以上にもなった。
 副実行委員長兼企画担当の道康二さんは「締切りが近づいて、八十歳前後の方々の応募が急増したのは意外。このような方は特に戦前の歌に応募する傾向がある」と述べている。
 応募用紙には「戦前、戦中、戦後とまさに日本の激動期を言われた時代を生き、現在ブラジルにいる私にとってどの曲も私の心の曲です。歌の数々は過ぎ去ったその時代を語り続けてくれる」と綴る人が多い。
 応募曲に添えられたエピソードとしては、「終戦後、ニューギニア戦線での捕虜としての生活を終え、引揚船が和歌山の田辺港に入港し、収容所に入った時、拡声器を通じて流れてきたのが『リンゴの唄』だった。その瞬間『日本に帰った!』と皆顔をくしゃくしゃにして抱き合い、涙を流した」(無記名)と書かれている。
 また、新留サエ子さんは「戦後六十年、何かにつまずく度に『かえり船』を口ずさむと元気が湧いてきたものでした。現在は老母になりましたが、元気でこの歌を歌えることを幸せに思います」と書いている。
 応募曲数最多の『川の流れのように』への応募には、「心が和み、日本を思い出します」(赤木敬子さん)、「ブラジルでの我が人生を振り返りながら、涙して聴き惚れた」(阿久根広子さん)などの声が寄せられた。
 その他には、「神戸から出港するとき、見送る人に涙を流しながら手を振った。南半球にあるブラジルへ移住した人なら誰もが懐かしく感じる曲だ」(蜜田絹子さん)など、『移民の歌』や、『誰か故郷を思わざる』など移民に関する曲の応募も多数あった。
 上位十曲は左記の通り。一位から順に「川の流れのように」「荒城の月」「ここに幸あり」「岸壁の母」「誰か故郷を思わざる」「悲しき口笛」「影を募いて」「この世の花」「長崎の鐘」「リンゴの唄」「流転」「かえり船」。なお、順位は今後も変わる見通し。締切日は今月三十一日まで。チャリティーショーは、八月二十一日午前十時からブラジル日本文化協会記念大講堂で行われる。

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