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■ひとマチ点描■この国にほれて50年

7月1日(金)

 「だいたいは10年で帰る予定だったが、ブラジルに惚れたから帰らなかったね」。そういって目を細めて微笑むのは、10月に来伯50年を迎える浦部玄さん(77、真宗大谷派南米開教監督)=写真。
 熊本県人。上塚周平とは山1つ隔てたところで生まれた。「来たばっかりの頃、アラサツーバへ行く用があった。『この辺に熊本の人はいませんか』と聞いたら、プロミッソンに居るって言うじゃないですか。行ってみたら安永さんという。『熊本です』と自己紹介したら、『そんなら、泊まんなっせ』(笑)。そのまま一晩、話し込みました」。
 その法話には定評がある。移住者ならではの体験談が織り込まれ、気が付いたら涙腺が緩んでいる。
 来伯当初、半年ほどラジオ・クルトゥーラで子ども向き日本語放送も担当した。最初は寺もなかった。今は80人の信徒を抱えるリンスをはじめ、29支部がある。
 「ブラジルに来てよかったと思うよ。みなさんと一緒に異国の地で日本を語らうため生まれてきたんでしょ」      (深)

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