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■ひとマチ点描■ここにいる幸せ

2005年7月29日(金)

 「長年の思いを実践に移したい」。先月来伯した鶴田恵彌子さん(61)は、パラナ州アモレイラにある純心聖母会運営の保育園で手伝いをしている。
 長崎の同会系中学校に通っていたとき、「精神的な土台を指導してくださった」という恩師に出会う。
 「先生がブラジルに渡ったのを聞いて、退職したら行こうと思っていた」。二十年前にブラジルに骨を埋める決意を固め、八年前に二週間ほど視察に来た。
 「ブラジル行きには全く不安はなかった。今ここに喜びの中に生きていることができるというお礼がしたかったの」。また、「純心聖母会を導いてこられた先生方のお働きの中で働きたかった」と話す。
 保育園は全てボランティア。貧しい子どもを助ける施設だ。毎日食事も支給する。「朝ごはんを食べたか食べてないか見ただけでわかる。みんなここにご飯を食べに来てる」と苦笑する。「驚いたのは子どもたちの衛生面。髪の毛からしらみが出てきたり…。洗濯もなかなか大変」。読み書きを教えたり、最近ではパソコンの指導も始めたそう。
 「でも願いが叶って嬉しい」。第二の人生をボランティアに捧げ、実に生き生きとしていた。  (南)

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