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二天古武道研究所=ファベーラで奉仕活動=子どもが安全に遊べるように

活動に参加した会員ら

 二天古武道研究所(岸川ジョルジ代表)の青年会「隼」(浅川アキオ会長)の会員約25人が、サンパウロ市南部パレリェイロス区の非政府組織「コムニターリア・ペケーノ・プリンシペ(星の王子さま)協会」の運営する児童保育施設を11月24日に訪問し、施設整備などの奉仕活動を行った。
 周辺はファベーラ(貧民街)で、日中仕事などで子どもの世話ができない親に代わり、15歳以下の子ども約100人を施設では無償で預かっている。隼の会員は施設敷地内で除草などの清掃、木材で椅子を作るなどした。
 同研究所の齋藤みどりさん、浅川会長(24、三世)、岸川祥光さん(きしかわ・よしみつ、16、三世)が報告に来社した。

活動の様子

 齋藤さんは「施設を利用する子どもが、より安心して遊べるようにしたかった」と思いを語った。浅川会長は「会員が共に汗を流し、子どものためになる活動ができて嬉しい」。岸川さんも「奉仕活動のために仲間が25人も賛同してくれたことは素晴らしいことだと思う」と充実した様子を見せた。
 同研究所は以前から福祉施設への物品の寄付や、施設訪問して武道の実演を行っている。


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 ファベーラでの奉仕活動の報告に来社した、二天古武道研究所の岸川祥光さん(16、三世)は「奉仕活動に仲間が賛同してくれて良かった」としながらも、「近頃は多くの人が自己中心的で、他人のことを気にかけないようになってきている」ともらした。鋭い考察だが、合っているとしたら悲しいことだ。

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