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コラム 樹海

 在伯県人会にとって、けっして古びることのない希求は「会館建設」。希求とは、手にいれたいと、願い求めることだ。奈良県人会館に〃同居〃させてもらっていた千葉県人会もいよいよメトロ・ジャバクアラ駅至近に、自前を所有する。将来の運営上の目処(めど)がついたのであろう▼このごろ各県人会から「赤字だ。たいへんだ」という沙汰(さた)はあまり聞かれなくなった。しかし、運営が良好だから、たいへんだ、と言わなくなったわけではないと思われる。騒ぎ立てたところでどうしようもないからだろう▼現在、会館を所有する県人会は、全県人会の八五%を占める。独立家屋のほか、ビルの中の「複数の部屋からなる〃会館〃」を含めた数字である。それぞれ、所有する前、赤字にならない運営の数字をはじき出したはずである▼つまり収支。市の土地家屋税やビルのコンドミニオ負担額なども計算のなかにはいっていたであろう。もし、いま維持が苦しいとすれば、それは文字どおり「誤算」だったのである▼毎月のように小規模の「食べもの販売会」を開いて、月々の収支を黒字にしようと、涙ぐましい努力をしている県人会もある。どうしたら赤字にならないか、県人会同士集まってチエを出し合ったら、と言いたいところだが、いい方策は他所に教えられないものだろうか▼さて、会館所有で新参の千葉県人会は、困難にどう対処する?。千葉に続いてどうしても建てたい県人会があるのなら、やはりやるしかないか。(神)

05/08/10

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