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「ボサノバ・七夕・カイピリニャ・酒の夕べ」=全伯日系団体の交流促進=百周年協会の青木氏= 成果、収支を報告

2005年8月11日(木)

 ジェラルド・アルキミンサンパウロ州知事夫妻をはじめ、全伯日系団体代表者らが出席し、六百人が会場を訪れる盛況を見せた百周年祭典協会主催晩餐会「ボサノバ・七夕・カイピリニャ、酒の夕べ」(六月二十日、サンパウロ市)の収支報告がこのほどまとまった。同協会の青木智栄子イベント委員長が八日ブルーツリー・パウリスタホテルで会見。晩餐会の収入はチケットの売上げと協賛企業の寄付をあわせ十二万三千八百八十レアルで、対する開催経費は十二万九千百三十九レアルだったことなどが明らかになった
 約五千二百レアルの赤字となったが、これにブルーツリーホテルからの寄付七千五百レアルを加え、最終的な収支はわずかながら黒字となった。
 資金集めの目的は達せられなかったものの、青木委員長は、「一応の成果を得たと思う」と今回のイベントを評価。その理由としては、百周年の認知度を高めた点や、全伯の日系団体を招待することで地域間の交流が進んだ点を挙げた。
 「多くの人に参加してもらい、記念事業への確信と信用を得ることができたと思う」と成果を強調した。
 資金集めについても、今回の協賛を含む各企業などから、今後の協力について前向きな申し出を受けているという。
 委員長は今後の抱負について、「まず百周年について知らせること。イベント開催を百周年のイメージアップにつなげ、協力を呼びかけたい」と語った。
 会見では出席者から、集めた資金の使い道や、一昨年末に祭典協会が募集した記念事業案との関係について問う声があったが、現時点では具体的な計画についての回答はなかった。
 同委員会では次回のイベントとして、今年十一月ごろに若者を中心とした日本文化の紹介イベントを開催する予定。
 また、サンパウロ・ファッションウィークのパウロ・ボルジェス代表から、〇八年は日本をテーマに開催する提案を受けたことも明らかにした。

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