ホーム | 日系社会ニュース | 沖縄民謡バンド=新作CDを発売=トントンミー

沖縄民謡バンド=新作CDを発売=トントンミー

2005年8月16日(火)

 沖縄系の三、四世で構成されるバンド、トントンミーの二枚目のCD「トントンミー」が発売されるにあたり、十三日夜記念パーティーが文協貴賓室で盛大に行われた。
 関係者約百五十人以上が集まった会場ではバンドの歴史やCD制作の様子などのビデオが上映され、メンバーから両親やバンドの育ての親である親川世松さんへ花束が贈られるなど、感謝と祝福の笑顔が溢れる温かいパーティーとなった。
 トントンミーは、幼いころから親川世松民謡研究所で三線と歌を習っていた当間チエミさん(29)、ハルミさん(28)、ファビオさん(25)兄弟を中心に構成。
 一九九三年にフジテレビの子ども番組「ひらけポンキッキ」の中で「星のパランク」でデビュー。その後、南米で沖縄の伝統芸能に取り組む若者を支援しようと、名付け親の知名定男さんらが中心になりCD制作実行委員会を結成した。
 一九九八年十一月にアルバム「サウダーデ・デ・ウチナー」を発売。大城アキヒロさん(22)、親川クリスチアーニさん(39)、安慶名マユミさん(18)も加わり、現在は六人で活動中。
 会場では三曲を披露、来場者も合いの手や拍手で参加し盛り上がった。メンバーが親に感謝の言葉と花束を贈る場面では、全員が涙をにじませた。
 チエミさんは「たくさんの人に助けてもらって、愛のたくさんつまったCDができました、ありがとうございます」と感謝を述べた。
 知名さんは「初めて彼女たちを見たとき、目の輝きや誇らしげに沖縄の民謡を歌う姿に打たれ、もっとたくさんの二、三世に夢を与え、沖縄の認識を深めてもらいたいと思った、何よりこの子たちがそう思わせてくれた」と感慨深そうに語る。
 今回の収められた作品はビギンや知名さんの曲など全十三曲。演奏は三味線やキーボード、ギターなど彼ら自身が務める。
 CDは二十日から各地の日系雑貨屋にて一枚三十レアルで販売。詳細は電話11・6721・7198。

image_print