柔道、剣道学び　日本に親しもう＝国際武道大学が留学生募集

2005年8月17日（水）

　国際武道大学（千葉県勝浦市）が海外からの留学生を募集している。柔道、剣道の技術を深めながら日本語や日本文化を学ぶ一年のコース（別科武道専修課程）で、来年四月から授業が始まる。定員は二十人。
　同大では一九九四年から外国人学生を受け入れ、その国籍はアメリカ、チリなど四十三カ国に及ぶ。ブラジル人が最も多くこれまで二十人以上を数える。
　案内のため来伯した樗澤（ぶなさわ）隆治教授（別科長）は、「当地からは第一回目から来てもらっている。別科で一年学んだ後、本科にいく道もある」と応募を呼びかける。
　学部生の中には柔道の黒帯が三百人もいるというレベルの高さ。オリンピックや世界選手権の前には、柔道のブラジル代表チームが大学で稽古させてもらうなどお世話になっている。
　柔道家の石井千秋さんは、「練習場はもちろん、留学生用の宿泊施設もホテル並み」と太鼓判。「ブラジルから行く場合、サンパウロ州選手権の優勝者レベルでないと難しいかもしれないが、将来、指導者を目指すような人にぜひ行ってもらいたい」と語る。
　学費は年間五千ドル。奨学金制度があり、「実際は払い戻しされる格好になる」（樗澤教授）という。
　応募締め切りは十一月一五日。詳細問い合わせは石井さん（１１・３２８９・３４０５）まで。