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コラム 樹海

 小泉首相は「与党で過半数に達しなければ退陣」を表明。民主の岡田代表は「政権を取れなければ辞任」と、背水の陣だが、選挙の読みは難しい。今、自民党は郵政法案に反対した前議員を除き公明党と合わせても246議席であり、与党は過半数を少し超える。一方の民主党は175議席で政権の座に着くためには自民党を打ち破っての飛躍的な大勝利が必要である▼さて―。このような「夢」が実際に起こるかとなると至難ではないか。小泉内閣の支持率が高く、自民党を支持する人々が増えているからである。フジテレビの世論調査によると、内閣支持率は57・2%に達し、自民党支持が38・6%になっている。これと同じような調査は解散直後にもあったけれども、各社の結果では内閣支持率は46%前後であるから、ほぼ10ポイント上昇したわけである▼自民党の支持率も高い。報道各社の調査平均を見ても自民支持が民主党のほぼ2倍になっているし、期待する政権も「自民党中心」が「民主党中心」を10から15ポイント多いのである。こうした世論を見れば、民主党の圧勝は無理と見るのが筋ではないか。勿論、世論は浮気なものだし、投票日の9月11日までに現在の自民支持が変わることもありうる▼だが―有権者の多くは、この解散と郵政民営化に賛成していると見たい。そうでなければ、世論調査での支持率がこんなに高くなる筈がない。とにかく内閣支持率が55%を超えたのは首相が訪朝し拉致家族帰国を実現した時しかないのだから―。   (遯)

05/08/18

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