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「熱い心を伝えたい」=テノール歌手 田中公道さん ドミコンに出演へ=文協で21日

2005年8月20日(土)

 【既報関連】二十一日に文協小講堂で開かれるドミンゴ・コンサート。二十四回目を迎えた今回は、テノール歌手の田中公道さんを三年ぶりに迎えて開催される。国内外で千四百回以上の舞台をこなしてきた田中さん。今回のコンサートではオペラや日本の曲など、全八曲を披露する。十八日、関係者とともに来社した田中さんは「熱い心を伝えたいです」と抱負を語った。
 三度目となるドミンゴ・コンサートへの出演。最初に来伯したのは九六年、ブラジル島根県人会創立四十周年式典への参加だった。以来毎年南米を訪れ、今年で八回目になる。
 「いろいろな民族が共存するブラジルは非常に好きな所です」と印象を語る。
 同コンサート以外にも、サンパウロ、リオの各地で舞台に立ったほか、アルゼンチンのコロン劇場やチリ、ボリビアなど南米各国で公演してきた。
 現在六八歳。今年の二月にはアフリカ・セネガルで公演を行うなど、いまなお意気盛んだ。
 「どこまで現役でできるか分かりませんが」と言いながらも「七五歳までは歌いたい」と張りのある声で意気込みを語る。
 伴奏をつとめる夫人の宏子さんも「皆さんに喜んでいただけたら」と話した。
 当日は「帰れソレントへ」「星は光りぬ」などのオペラをはじめ、「鐘が鳴ります」「月の砂漠」など日本の歌も交えた八曲が披露される。
 文協での公演後は、二十七日午後四時からブラジル愛知県人会館でコンサートを開くほか、モジ・ダス・クルーゼス市、リオ州ニテロイ市立劇場での公演などが予定されている。
 文協ドミンゴ・コンサートの問い合わせは文協まで。電話11・3208・1755。

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