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東西南北

2005年8月23日(火)

 パロッシ財務相の元側近ブラッチに関する盗聴記録の二〇〇四年二月から九月の分が公開された。サンパウロ州検察局によれば、ブラッチが構築した公務員試験や海外資金の斡旋などをめぐる違法組織に、財務省高官や財務相側近が関与していたという。さらにブラッチの告発では、リベイロン・プレット市で組織されたパロッシ・ファミリーが存在する。現在も財務相の私的機関として活動し、不正行使の告発は絶えない。ファミリーは立証できない告発は名誉毀損で訴えるとしている。
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 サンパウロ市東部ジャルジン・イターポリス区で一日早朝、バス運転手(30)がペルエイロ(乗合バス乗務員)らに頭を撃たれ殺害された。事件の前日午後、被害者の運転するバスが加害者らの小型バスを追い越したことで、死の脅迫を受けていたという。
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 コチア市で二十一日未明に行われた、観客一万二千人のセルタネージョコンサートの最中に駐車場で車上荒らしが暗躍、二十台が携帯電話やカーステレオの盗難などの被害に遭った。駐車場は違法営業を行い、係員五人が泥棒を導き入れたと疑われている。
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 週刊誌イストエーの報道によると、レアルマドリッドのロナウド選手が麻薬事件に絡んだとして事情聴取を求められていることが明らかになった。同選手と人気歌手ペンサドールが麻薬パーティに参加したことを示す盗聴記録を警察が証拠として持っているという。同選手が九月四日、チリで行われる選抜戦参加のため帰国するのを待って召喚される見通し。ニテロイ警察麻薬課は、同市の中産階級子弟の間に浸透している麻薬の常習と販売組織を捜査している。

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