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具象画の輪広げたい=戦後移民 有志10人=聖総領事館で展覧会

2005年9月10日(土)

 サンパウロ戦後移民具象画展が十四日から二十三日まで、聖総領事館多目的ホール(三階)で開催される。十人の戦後移民有志によるもので、風景画や静物画を中心に約三十点の未発表作品が展示される。
 同展パンフレットの中で開催意義を、「戦後移住が始まって以来、半世紀を迎えましたが温かく迎えてくれたブラジルへ、作品を通じて感謝の気持ちを表したい」と説明する。
 一日来社した、出品者の一人の山田彦次さんは「戦後移住者が集まってやるのは、具象画としては初めて」という。「具象画の発表の場がコロニアで段々狭くなっている」という。
 画家の三浦義幸さんも「新しい発表の場を求めた試みです」と語った。
 山田さんは「これが刺激になってもっと大きなグループになり、二回、三回ができれば」との抱負を述べた。
 西林万寿夫総領事は同展に「三年後に控えた百周年に向けて、芸術分野での交流もさらに活発化し、日伯の伝統的な友好関係が一層緊密化することを確信しています」との言葉を寄せている。
 出展者は前者に加え、宮下作子、中島岩雄、中野光雄、中野晃治、吉本幹、小島康一、西尾勝典、森田富久子の八氏。
 平日は午前十時から午後五時半まで。土日は休館。同総領事館が後援。
 十三日午後五時からはイナグラソンが行われる。住所はパウリスタ大通り854番。

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