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2005年9月13日(火)

 ヨネクラさん一家五人惨殺事件を報じたタルデ紙によると、ヨネクラさん宅は三年前にも強盗被害にあっており、電化製品などを奪われていたという。事件後、壁や門を強化するなどしたが、今回の悲劇を防げなかった。また、同紙は捜査当局の話として、事件当時、付近の住宅でパーティーが開かれていたことが犯人に幸いしたとも書いている。銃声もその騒音でかき消されてしまったらしい。
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 日系人住民の多いアパート(リベルダーデ区)で、親戚を含めて外部の人が訪れた時に身分証明書の提示を求めるかどうか、是非を問う意識調査が行われている。住民の友人だとの触れ込みで深夜に、不審者が出入りするようになったため。学生相手に、麻薬を密売している者だとみられている。門衛を銃で脅し、無理矢理内部に侵入することもあったという。もしかして、身分証明書の提示だけでは済まされないかも……。
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 百周年記念事業でアルモニア学園を日伯学園化するという。学生寮から学校へ変えたときに尽力した渡邊次雄館長は生前、「欧州移民も本国文化を大切にしながら、移民の特質を持ってブラジル建国に参加している。ならば日本人も、というのは自然なこと」と語り、日伯学園色を強調していた。ただし場所がサンパウロ市でなく、生徒の七割以上が非日系ということで〃独自の形〃との印象が強かった。何をもって日伯学園か。興味深い議論が行われるに違いない。

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