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ふるさと奈良の魅力展=県人会45周年=サンパウロ州移民博物館で珍しい試み、2日から公開

2005年10月1日(土)

 【既報関連】モッカ区のサンパウロ州移民博物館(Memorial do Imigrante)で十二月三日まで、「ふるさと奈良・歴史文化自然の魅力展」が開催される。在伯奈良県人会創立四十五周年にあわせて母県の支援で実施されるもの。同博物館で記念式典が開かれる十月一日にイナウグラソンを行う。
 展示会では、カメラマンの小川光三氏による奈良県の歴史文化、代表的な仏像の写真パネル(二十枚)や、県内の小学校児童が描いた奈良県の風物の絵(五十四点)、初期移民の生活用具などを展示する。ブラジルの子供が描いた絵もあわせて展示される。
 これらの児童絵画は、母県でブラジル県人会四十五周年を記念して実施された「『ふるさと奈良』図画コンクール」の応募作品。六月には県内で事前の展覧会が開かれている。
 県人会が移民博物館で郷土の展示会を開くのは、きわめてめずらしいこと。サンパウロの後はリオ、サンタ・カタリーナで巡回展を実施するという。
 式典出席のため来伯した県文化国際課の中山悟課長は、「今回の展示会が、県と県人会のきずなを深めるきっかけになれば」と期待を寄せる。
 奈良県のブラジル移住者は約千三百人。年間二人の留学・研修生を派遣しているほか、母県からのサッカー交流なども行われている。中山課長は「在伯県人の方に見てもらうとともに、県民にもPRして県人移住者の存在をもっと認識してもらいたい」と語った。
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 式典は午後五時半から。展示会のテープカットは式典終了後に予定。当日の出席者には母県からの記念品が渡される。問合せは奈良県人会まで(電話5539・2686)。

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