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大耳小耳

2005年10月11日(火)

 北海道協会がペニャ製紙への借金を完済した。ドルで借り入れたため、その後のレアル急落で大変苦労したようだ。「ほっとしました。雨漏りし始めた会館を修理したり、カラオケ用に防音の設備をつけたりと、これからもお金がかかりますけれど」と木下利雄副会長。来年にはペニャと約束した舟橋氏の胸像を建てる予定。まだやることが残っている。
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 JICAの日系日本語教師研修、基礎Ⅰコースの期間は半年間だ。最初の一カ月間はブラジルで行う方向で検討が進められている。中元司郎海外日系人協会専門嘱託が今月末に来伯、最終的な調整を行う。訪日前に受講者の日本語能力を合わせるのが大きな目的だ。教師の世代交代が、その背景にある。今年の全伯合同研修会でとったアンケート(回答数百人)では一世の割合が四三%、二世が三八%だった。両者が逆転する日は近い?
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 「現代日本の陶磁器展」が二十三日までサンパウロ美術館(МASP)で開催されている。中堅作家三十五人の約七十点が並ぶ。同美術館と共催の国際交流基金は「財政難が続いていたМASPの久しぶりの企画展」と来場を呼びかける。展示内容は二〇〇二年にサンパウロ市の別会場で開かれたものと同じだが、十三、二十日にはブラジル人陶芸家による展示案内、講演会が予定されている。いずれも先着三十人で午後三時半から。

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