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大耳小耳

2005年10月14日(金)

 会議所で「現代ブラジル事典」編纂の話が出たのは二〇〇二年末のこと。三年近い月日の間には、執筆者が帰国してしまうなどのトラブルもあったとか。当初は「流行らない」「売れっこない」といった意見もあったそうだが、何とか完成。産みの苦しみのおかげか、直前で一千部増やして三千部が出版された。大学の教科書にでも採用されれば、さらなる売上が見込めるかも。とはいえ、ブラジル関係の学生はそれほど多くはないか。
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 アガリクスががんに効くと広告、薬事法違反の疑いで出版社の関係者らが先ごろ逮捕された。ブラジルにも、〃余波〃が届いている。日系大手の食品会社は逮捕直後、「アガリクスは薬ではありませんよ」と怒りをぶつけ、「大手はともかく、中小の生産者は打撃を受けるかもしれません」と危惧していた。在タツイの生産者は「近頃、輸出がストップしてしまいましたよ。もう、つくるのをやめようかと思っている」と肩を落とした。今後、もっと影響が広がるかも。
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 二〇〇八年の移民百周年に向けて、記念誌の発行や記念碑の建設などさまざまな計画をしている熊本ブラジル県人百周年・県人会五十周年記念事業実行委。来年七月には熊本城落成四百年記念式典があり、慶祝団が訪日する。「百周年」事業への協力も呼びかけるため、「百人」で訪日するするそう。また、記念誌発行にあたり、関連資料があれば11・5084・1338(県人会)まで連絡を。

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