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東西南北

2005年10月19日(水)

 口蹄疫はパラグアイから密輸された牛が感染源と南マ州動植物衛生局長が十七日に発言。パラグアイの農務相は同日、許可なく同国に感染源の調査隊を派遣した伯政府を「責任転嫁のチャンピオン」と激しく非難した。
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 週末に伯銀の課長を誘拐した、十四歳の少女をボスに主に未成年者からなるグループが十六日夜、サンパウロ市東部モオッカ区で逮捕され、人質は無事解放された。被害者は帰宅途中、アゼヴェード通りの信号で停車中に少年ら四人に取り囲まれ、銃を突きつけられた。少年らは被害者のベンツ車に乗り込み、隠れ家まで運転させた。彼らは五万レアルを家族に要求したが、主犯の少女が被害者のクレジットカードをスーパーで使ったため、足が付いてしまった。
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 サンパウロ市北部ピリトゥーバ区の州立校八年生の少年(15)が十七日朝、教室内に同級生の持ち込んだ銃が暴発して弾が背中に当たり、病院に運ばれる途中死亡した。義父と友人の父親の銃二丁を隠し持ってきた加害者の少年は、出欠の点呼の最中に被害者の後ろの席で銃をいじっていた。州立校内で銃の暴発により生徒が死亡する事故は三週間前の事故に続き今年二件目。被害者の叔母は少年の死を「運命」とみなし、銃販売禁止反対に投票するという。
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 五年前には約三千件だった、サンパウロ市内の家屋に侵入するネズミへの苦情が二〇〇三年以降ウナギ登りに増えて今年六月末に一万四千件に達し、年末には倍増する見通しとなった。多いのは天井裏に巣食うタイプのネズミで、ブタンタン区では家屋の九五%に棲みついている可能性がある。ネズミの媒介する伝染病により今年だけで十八人の市民が亡くなっている。

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