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東西南北

ニッケイ新聞 2011年9月20日付け

 ブラジル映画といえば、リオデジャネイロ市のスラム街の犯罪組織を描いた『シダーデ・デ・デウス(Cidade de Deus=神の都市)』が近年の有名作だ。まさにその町で15日、同地域だけで使える紙幣が市役所によって発行された。通貨は「CDD」で、レアルと同じ価値を持つ。発行されたのは0・5、1、2、5、10CDDで、各紙幣にはスラム街の高名な住民の顔が印刷されている。CDDを使えば最大で10%の割引がもらえ、これまで近隣地域で買い物していた住民を防ぐことにより地元の通商を促進することが目的だそうだ。
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 18日付エスタード紙サイトは、サントスに所属するブラジル代表FWネイマールのレアル・マドリード移籍が基本合意に達したと報じている。契約では、2013年1月1日からスペインのチームで活躍することになる。移籍金は発表されていないが、バルセロナが交渉していた6千万ユーロ(1億3800万レアル)以上にもなると見られている。当の本人は「ぜったいにサントスから動かない」とグローボ局の取材に答えて明言。一体どっちが本当?
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 19日エスタード紙サイトによれば、ラテンアメリカ最大の私立高等教育を誇るアニャンゲラ大学が16日、Unibanを5億1千万レアルで買収することを発表した。Unibanの5万5千人の学生が加わることによって、アニャンゲラ大学の学生はなんと40万人を超え、世界で2番目に大きい高等教育のグループとなった。で、その卒業生はどんなりっぱな企業に就職できる?

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