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モ・アズール日本祭り=日本の若者8人が主催

2005年10月19日(水)

 今年で二十回目を迎えるモンチ・アズール日本祭りが、二十二日(土)午前十時から午後四時までファベーラ・モンチ・アズール(Rua vitalina grassman290 jd monte azul)で開催される。
 今年のテーマは「歌って、踊って、結ぶ架け橋!」。同地で日本人ボランティアとして活動をしている八人の若者が主催する。「日本の文化に触れ、楽しんでもらうことで両国の文化交流を目指し、ファベーラの内と外に暮らす人々が互いに抱くイメージを変えるきっかけをつくりたい」と意気込んでいる。
 当日はヤキソバを販売。竹とんぼや凧など日本のおもちゃ作りや、書道のブースも設ける。また、ラジオ体操、沖縄太鼓、盆踊りなどを披露。SOHOの飯島秀昭代表の協力により、YOSAKOIソーランも紹介することになった。
 さらに、地元の子どもたちによる日本の歌の発表会を行う。その他には生け花の写真、子どもたちが作製した書道作品や、折り紙などの展示も予定されている。
 今回代表を務める川原翼さん(21)は「ファベーラに日本という文化の架け橋をかけて、国や文化、人種、階級、色んなものを飛び越えて、思わずみんなが踊りだしてしまうような楽しいお祭りにしたいと思っています。ぜひ、色んな方にファベーラまで足を運んで欲しい」と呼びかけた。
 同地から少し離れたシャカラというファベーラで日本ブラジル交流協会二十五期生として活動をしている田中瑞穂さん(23)は「ファベーラは危険というイメージがあるけれども、同コミュニティ協会は想像と少し違う。必ずしも安全とは言えないけれど、こんな機会がないと来れないので階層の違う人にもこのようなコミュニティがあることを知って欲しい」と抱負を述べた。
 なお、同祭一週間前から前日まで「文化週間」を行い、学童保育の授業の中で「ほたるの墓」「魔女の宅急便」など日本の映画や日本食、日本の地理などを紹介する。三十日にはシャカラで「フェスタ・ドス・ポヴォス」を開催する予定。
 問い合わせ連絡先は11・7225・5428(川原翼)まで。

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