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コラム オーリャ!

 成功への焦りから、初期移民には殺人や近親相姦が起こったという。六世が誕生する時代になって、日本人はブラジルで犯罪を起しているのだろうか?
 ブラガンサ・パウリスタの辻正夫さんを介し、古川長サンパウロ州刑務庁長官に調べてもらったところ、同州内の刑務所(拘置所を含む)に二人の日本国籍者がいるという。
 実は半年ほど前に、同長官の人間像を取材した。暴動が起きた後だったので、仕事の中身を切り出せなかった。辻さんが先日「塀の中の日本人に、インタビューが可能です」と電話をくれた。
 広報担当者とのやりとりの後、十七日夕方、古川長官の携帯を鳴らした。丁寧に応対してくれ、十九日に取材許可が下りた。暴動(十七日)の対応に追われる中で、同長官と会話を交わしたと後になって知った。気さくな人柄を改めて、感じた。     (古)

05/10/20

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