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暁星同窓生集まろう=今年も懐古の忘年会

2005年11月19日(土)

 暁星学園寄宿生と勤労生合同の同窓忘年会が二十六日正午から、リベルダーデ区の静岡県人会館(ヴェルゲイロ街193)で今年も行われる。
 同学園は一九三二年に岸本昂一さん(故人)がサンパウロ市ピニェイロス区に創立した私塾で、地方から出聖して勉学に励む日系学生を支援するために寄宿舎も備えた。日本語を教えるだけでなく、苦学生が洗濯業をしながら学ぶ勤労部、裁縫部などもあった。戦時中、学園は閉鎖されたが、四七年ごろ復活し、七〇年代ごろまで存続したという。たくさんの日系学生がここから巣立っていった。
 来社した勤労生だった望月路得子さんは「毎週月曜朝、カフェの前に、岸本先生から仕事の注意や教育の説教をしていただいた。それが今でもとても役に立っている」と振り返る。仲宗根喜久仁(きくじ)さんも「年にいっぺんの機会です。ぜひみんなで集まりましょう」と呼びかけた。
 この同窓忘年会は元々、寄宿生と勤労生別々に行われていたが、一昨年から合同となり、昨年は百三十人ものが参加した。今年の参加費は四十五レアル。予約が必要。問い合わせや予約は谷垣紀子(のりこ)さん(11・6203・7535)まで。

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