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「失礼な態度なかった」=来伯議長団=批判に反論=会見で改めて強調=県連会長

2005年11月19日(土)

 全国都道府県議長会の南米地方行政視察団が日系諸団体と意見交換会をしたおり、対応がなおざりだったと一部マスコミが報じて日本国内で問題になっている。これに関して、県連の中沢宏一会長と出席した県人会長らが十八日午前、記者会見を行った。
 議長会から届いている事実確認の質問状に対する県連からの回答を七県人会長と協議する予定だったが、出席した会長は香川のみ。石川県人会は竹下康義前会長(顧問)、徳島県人会は事務員の西田幸子さんのみ。この件に関する関心の低さをうかがわせた。
 中沢会長は「我々としては、少しでも多くの議員にブラジルに来てもらい、できるだけいい印象を持ってほしい」と強調。意見交換会に一時間遅れてきた上に一時間短縮されたことに関して「三時間分の用意をしていたから、そのへんちょっとはある」と胸を手で抑えるしぐさをした。「ただし、一人でも多くの先生に来て、実際にブラジルを見てほしいという気持ちに変わりはない。そのためには少々のことは我慢する」と苦しい胸のうちを説明した。
 出席した記者の一部からは「ブラジルだから多少遅刻することはしょうがないとしても、時間を減らすのはもってのほか。その分、遅れた分を延長するぐらいでもよかったはず」「そんな弱腰では日本の政治家からなめられる」「居眠りしたり、失礼な態度をとったり、そんな程度の議員なら来ない方がいい」などの意見もだされた。
 中沢会長はちょっと考え込んだのち、「そのへん、判断が難しい。でも、我慢するとこは我慢するのは普通のこと。例え三~四人失礼な人がいたとしても、立派な人も当然いる。せっかくブラジルに興味を持ってくれた人の関心まで失うことにはしたくない。我々は失礼な態度をとられたとは感じなかった」と自らの立場への理解をもとめた。
 県連では県人会長に集まり直してもらい、改めて文書内容を検討し、近日中に議長会に署名を添えて送るとしている。

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