ホーム | 日系社会ニュース | 研修生、メロン祭り仕切る=コチア農校=技術習得の証し

研修生、メロン祭り仕切る=コチア農校=技術習得の証し

2005年12月13日(火)

 ジャカレイ市のコチア農学校「第五回メロン祭り」(オイスカ・ド・ブラジル主催)が、十一日午前十時から同校で開催された。あいにくの雨だったが、来場した人々は研修生がハウス栽培したネットメロンをおいしそうにほおばっていた。
 今回は、ブラジル以外にボリビア、パラグアイ、ペルー、チリのメルコスル農業研修生四十五人が中心となって祭りを運営した。
 店頭には約二千個のネットメロンが用意された。大きさは二種類。日本の味に近いロックスター、ルイス、モナミと三品種販売された。ハウス栽培では、種類によって多少の違いはあるが、収穫までに約二ヵ月かかるという。
 「ハウス栽培は簡単なようで難しかった」と感想を話すスルマン・ロペスさん(22、ボリビア)は、「ボリビアにはメロンがない。向こうにもメロンを栽培するつもりで研修に参加した」と語る。
 ペルーから研修に来ているアルフレイド・カスティリョさん(20)は、「ペルーにはハウス栽培でないほかのメロンしかないから今回、とても勉強になった。いろんな技術をペルーに持って帰りたい」。
 マリア・グラウジネイアさん(18、ブラジルサンパウロ州)は「高校で農業の勉強をしていたけど、ハウスによるネットメロン栽培は初めてだから難しかった。ハウスの中は四十度から四十五度にもなるから大変だった。一日でも水をかけ忘れるとだめだった」と振り返った。
 そのほか会場には、無農薬野菜、やきそば、焼き鳥、タピオカ、カシャッサなども販売された。学校構内で併催する予定だった十三歳までのソフトボール大会は雨のため中止となった。

image_print