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赤間みちへ生誕110年祝う=ピオネイロ校で記念式典=元教師、生徒らが遺徳偲ぶ

ニッケイ新聞 2013年9月17日

 財団法人「赤間学院」(石塚克興理事長)が14日、創立者の故・赤間みちへさん生誕110周年を祝い、聖市ヴィラ・クレシメント区の同学院(ピオネイロ校)で記念式典を開催した。同学院は最古の日系校の一つで、赤間重次・みちへ夫妻が1933年に洋裁学校として創立して以来80周年を迎える。式典には元生徒や福嶌教輝在聖総領事、野村アウレリオ聖市議ら約200人が出席し、みちへさんの遺徳を偲んだ。また、同区にあるルイス・ゴイス通りとドミンゴ・デ・モライス通りの交差点に設置された赤間みちへ広場も改修され、近々イナウグラソンが行われる。

 当初は洋裁学校として日系コロニアの子女教育に努めた同学院は、その後も日本語小学部、高等女学校、ポ語学部を新設し、37年に連邦政府公認の私立学校となった。71年にピオネイロ校を設立、2001年に高等部を増設した。現在は3歳児から高校生まで、約800人が通う。
 石塚理事長は赤間さんの人となりや業績を回顧しつつ、「日本人の教育のために尽くした彼女に感謝をささげる」とあいさつ。洋裁学校時代の生徒だった高瀬千秋さんは「幾多の困難を乗り越え、人生を大きく左右する学問の基礎を作った先生の名前はいつまでも消えることはない」と恩師を称えた。
 続いて、同学院の元教師、赤間エウザ・ババさんおよび、子供用広場を無償で建設したマリオ・ダナ・メンデスさんに感謝状が贈られた。さらに同学院同窓会会長の内田ミネさん、鈴木ともえ、木村トミコ両元教師にメダルと表彰状が贈られた。
 みちへさんの息子、赤間アントニオ名誉会長は「三歳児から高等教育までの一貫教育を施し成果を挙げることは、彼女の夢の一つだった」と学校の成功を喜び、関係者に謝辞を述べた。エスコテイロ・カラムルーのコーラス後、参加者らはカクテルパーティーで歓談を楽しんだ。
 洋裁学校の元教師で表彰された鈴木さん(97、仙台)は「36年に資格を取って以来、ずっと教壇に立った」と幸せそうに語り、日本語教師歴50年でみちへさんと長く共に住んだ木村さん(90、熊本)は「学校は自分の家と同じ。どこに行くにも一緒で、いつもカベーロ(髪)を巻いてあげていたことが懐かしい」と振り返った。

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