ホーム | 日系社会ニュース | 泉田知事に訪伯要請=南雲新潟県人会長が母県訪問

泉田知事に訪伯要請=南雲新潟県人会長が母県訪問

2005年12月14日(水)

 ブラジル新潟県人会の南雲良司会長(69、南魚沼市出身)は先月二十九日、初めて県庁を訪問し、泉田裕彦知事に来年創立五十周年を迎える同県人会の現状などを報告した。泉田知事は去年、十月二十三日に新潟中越地方を中心に襲った「新潟中越地震」に対するコロニアからの義援金のお礼をするため二〇〇六年には訪伯したい考えを示した。
 同地震はマグニチュード六・八を記録する大地震。死者四十八人、負傷者四千七百九十四人、住宅の全壊三千百七十三棟など阪神淡路大震災に継ぐ大惨事となった。南雲会長は「このときはニュースで故郷の惨状を見ながらずっと心配していた。これからも震災復興に向けて努力して欲しい」。
 泉田知事は、知事に当選したとほぼ同時期に地震の被害を受けた。その分、コロニアからの義援金に対して特別感謝の気持ちを表しているそう。
 南雲会長は、来年県人会創立五十周年記念式典を予定しており、知事の参加を求めている。また、コロニアに直接義援金のお礼を一言して欲しい考えだ。会長によると、「(泉田知事は)はっきりしたことは言えないけど、来てくれそうな雰囲気だった」と手応えを感じていた。

image_print