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東西南北

2006年1月27日(金)

 サンパウロ市は中心部に地下駐車場を新たに五箇所、〇七年までに建設する入札手続を始めた。場所は一、サンジョアン大通りとリベロ・バダロ通り、サンベント通りの中間。二、コンセリェイロ。クリスピニアノ、三七八番地。三、D・ジョゼ・ガスパル広場とサンルイス大通りの中間。四、フェルナンド・コスタ広場とジェネラル・カルネイロ通り、25・デ・マルソ通りの中間。五、ジョアン・メンデス広場とリベルダーデ大通り、グロリア通りの中間という。
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 パライバ州のナポレアン・ラウレアノ病院は、
現在治療中のがん患者を最後に、予算不足のため新たな百五十九人の化学療法依頼を打ち切った。そのため「死の宣告リスト」入りと呼ばれている。同リストが作成された十二月二十六日から、二人が療法待ちで死亡した。死のリストを免れる基準は、到着順と化学療法で助かる見込みがある患者に限定される。幼少の患者や合併症が快癒した患者も療法優先の対象になるらしい。
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 サンパウロ市ブラス区モンセニョール・アンドラーデ通りでは、スラム街の両側舗道から乗り出してバラック小屋を建て始めた。大型トラックが入って右折したら、必ず引っ掛かり住人ごと引きずりそうだ。空港近くのカンポ・ベーロ区エステーボン・バイオン通りも、舗道にバラック小屋があり乗用車は迂回をし、同通りを避け始めた。高級住宅街のイタイン・ビビ区アラサイバ通りの舗道にもバラック小屋が建ち始めた。スラム街近辺の住人は、用事があるときは遠回りをしている。
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 サンパウロ市は、市内十八箇所のスラム街に一億二千万レアルを投じて、インフラを整備し都市化する計画を立てている。先ず、アグア・エスプライアのロベルト・マリニョ大通りから始める。市の都市計画課にはインターネットでひんぱんにスラム街に関する苦情が殺到している。しかし、スラム街の住民個人が行うことに同課は一切の関係がないと説明する。舗道や街路に小屋を建てたら、危険だから別の場所へ再建するように、お手伝いをするだけという。

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