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大耳小耳

2006年1月31日(火)

 「中国の侵入」――。そんな見方をするブラジルメディアもあった、先週末リベルダーデ区で行なわれ盛況だった中国の旧正月を祝うイベント。同区の通称は「東洋人街」である。「日本人街」ではないので「侵入」という表現はふさわしくはないのだが、ちょうちんを模した日本的な街灯「すずらん灯」に別の装飾をかぶせていたのは「侵入」気味か。ただ、同区のシンボル・鳥居に昇り龍を巻かれなかっただけでもマシだよと話す日本人も。また、同区で毎年恒例の日系の祭りには「協力してくれない」という日本の大手自動車メーカーが協賛していたことに対する疑問の声も聞いた。
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 先日「しのまた飴(あめ)を持って来ました」と来社したのは篠又幸市郎シノマタ保険社長。最初なんのことか、わからなかったが、いただいたのは飴のはいったビニール袋だった。飴を取り出してみたら、包装小袋に「保険取扱い SHINOMATA」と社名が印刷してあるではないか。非売品とは書いてなかった。もちろん、保険商品は売るが、飴は売らないだろう。フルーツの甘みで「SHINOMATA」を思い起こさせるアイデア。
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 先日リベルダーデのタクシー運転手に、空港までの送迎を頼んだところ、神経質な態度で運転していた。空港から日系人の後をつけ、目的地に到着したところを襲う強盗事件が発生しているためだという。「後続車をチェックしながら走らなければ危ない」。この運転手によれば、犯人は財布の入れてある場所まで知っているという。

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