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コラム 樹海

 「我ながら心憎くも肉つきぬまたも病の来ずやねたみて」は作家の岡本かの子の一句だが、あの女性も中年からの肥満には頭を痛めたらしい。漫画の岡本一平の妻であり、大阪万博の「太陽の塔」で知られる岡本太郎の母親の方がわかりやすいかもしれない。今も昔も「肉つきぬ」に悩む人は多い。江戸の俳句には「夏痩せもねがいのなかのひとつなり」とあるし、痩身鶴の如しは最大の願い事ではないか▼肥満はどうも経済的な繁栄と一緒になってやって来るものらしい。あのアメリカの太りすぎは、国家的な課題になっているし、減食や牛肉を減らせの運動もあまり効果はない。司馬遼太郎は、オランダ人の背の高さと大きさを不思議に思い「どうしてこんなに体格がいいのか」と訊いたら「インドネシアを植民地にして豊かになったからだ」の返事があったと何かに書いている▼これは日本でも同じような気がする。戦後は女性と靴下が強くなったとされるが、男も女も身長が高くなった。今から40年ほど前だと、男子高校生で170センチもあると大きい方で朝礼などでは一番後ろに並んだものである。だが、この背の高さだと最近は小さくて最前列にちょこんと縮んでいる。戦前は「5尺の体」と称したけれども、今や6尺にしなければならない▼それもこれも、滋養豊富な食べ物が腹いっぱいになる豊かさがあるからだ。尤も、その割には力が無くて背筋力や跳躍力はさっぱり駄目らしい。つまりは「もやしっ子」ばかりで弱弱しく、筋骨隆々たる力強い男がいない―のも寂しい。   (遯)

06/02/07

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