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空軍参謀本部長=軍人最高位に就任=サンパウロ市で斉藤大将の祝賀会

2006年2月9日(木)

 日系人であることを誇りに思います――。ブラジル軍人の最高位、空軍参謀本部長に就任した斉藤準一空軍大将の就任祝賀会が七日午後七時半から、文協ビル貴賓室で開かれた。日系初の快挙に三十団体以上の関係者、約百四十人がお祝いに駆けつけた。
 式に先立ち、小原彰元陸軍少将が斉藤参謀本部長の経歴を紹介した。
 斉藤大将はサンパウロ州のポンペイア出身の六十三歳。六〇年入隊以来の飛行時間は六千時間を超える。二〇〇三年に空軍大将に昇進。参謀本部長就任まで航空支援部隊司令官をつとめている。
 上原幸啓会長は共催日系団体を代表し、「空軍の最高位に就任されたことを心より、お祝いします。日系初ということもあり、コロニアの誇りに感じます」とあいさつ。続いて、西林万寿夫総領事が祝辞を述べた。
 出席した関係者への感謝の言葉に続き、斉藤参謀長は日本から移住した両親の苦労を振り返り、「子供の頃、飛行機乗りになりたいとの思いは、両親が故郷である青森と香川へ馳せた思いとつながっているように思います」と語った。
 空軍での思い出にも触れ、家族や関係者に感謝の言葉を述べた後、「日系人であることを誇りに思っています」と締めくくり、出席者から万雷の拍手が送られた。
 会場を大サロンに移し、祝賀会が行われた。援護協会の酒井清一会長が乾杯の音頭を取り、会場は喜びの声に包まれていた。

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