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大耳小耳

2006年3月8日(水)

 イッペランジャホームのダリア祭りが十二日にある。毎年サンパウロ市内から運行するバスは三台だ。今年は何故か大きな反響を呼び、運行台数を増加することになった。七日現在でリベルダーデ区から四台、ヴィラ・カロン区から二台、グアルーリョス市から三台が会場に向かう予定。施設はうれしい悲鳴を上げている。当日は食堂が混雑することが十分に予想されるため、主催者は会計所を分散させるなど対応策を練っているそうだ。
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 デカセギ斡旋会社が先ごろ、定年前後の人を対象に募集をかけたところ、反響が少なくなかった。第三世代のデカセギ市場について、ほかの業者にも聞いたら、求人は昔からちょくちょくある。日本では定年になれば、再就職する人が少ないからだ。ただ問題は訪日する人の意識。アルバイト感覚ならうまくいくけど、現役時代を基準にするなら、事業主と折り合いがつきにくいという。
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 日本語は変化している。言語学者も受け入れ、どんどん〃市民権〃を得ていく。そんな中に「――かなと思います」というのがある。自分の考え方を柔らかく、婉曲に表現しようというときに用いるのだろうが、聴く側には何とももどかしい。ずばり「――と思います」といえばいいときに、まるで習慣のように「かな」をいれるからだ。ブラジルにも持ち込まれている。最近のNHKテレビ取材のコメント取りの際、発言者が「かな」をいれても、字幕からは除いている。見識か。

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