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聖総領事館も注意喚起=「自宅付近に不審者がいたら走り抜ける」=「犯人の顔を見ない」

2006年3月9日(木)

 在サンパウロ日本領事館(西林万寿夫総領事)は三日、同館多目的ホールで海外邦人安全対策会議を開催した。最近、邦人が空港からタクシーで帰宅する際、拳銃強盗にあうという事件やアパート強盗が多発していることを受け、その予防策等について、参加者約二十人が話し合った。
 グアルーリョス国際空港やコンゴーニャス空港から乗ったタクシーや自家用車が、自宅に到着した時点で強盗に狙われる事件が増えている。空港から尾行されるのではなく、空港のタクシーを狙って途中から尾行し、アパートに着いた時点で強盗するというケースが増えているという。
 それに対し、大熊博文領事(警備班)は次のような防犯対策を説明した。
 空港内ではラフな服装を心がけ、高級腕時計やノートパソコンを所持しているように見せない。空港から車で市内に戻る場合は、道中尾行されてないか確認する。自宅に近づいたら、タクシーが停車する際に付近に十分警戒し、不審者を認めた場合にはそのまま走りぬける。可能であればガレージ内にタクシーを入れて降車する。
 また、アパート強盗に関しては、朝出勤時や夕方帰宅時などの時間帯に多く発生している。管理人に日頃異常がないか確認し、警備機器や施設、人的体制の強化を他の住民や管理人と話し合っておく必要性がある。
 襲われた時は、犯人はお金目当てであることが多いので、逃走・抵抗を試みず、相手の指示に従い、すばやい動きをせず、相手の顔を見ないようにとの説明もあった。
 空港からタクシーに乗って帰宅する際、強盗にあうのは邦人だけに限られるのかとの質問に対し、「デカセギ帰りの日系人も狙われやすい」とのこと。
 西林総領事は、「土日でも領事館の電話(11・3254・0100)はつながるようになっているので、大きな事件に巻き込まれたら、総領事館に必ず一報を入れて欲しい。事前の邦人の注意が事件を未然に防げる」と呼びかけた。

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