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「かけがえのない経験できた」=JICAリーダー育成事業=日本で法律学んだ佐藤さん

留学を終え、本部で修了報告会のために集まった卒業生3人。右が佐藤さん(JICA日系社会育成事業フェイスブックより)

留学を終え、本部で修了報告会のために集まった卒業生3人。右が佐藤さん(JICA日系社会育成事業フェイスブックより)

 「得た物は知識以外にも多かった。人脈も広がった」―2018年度に研修生として訪日し、信州大学経法学部経済・社会政策科学研究科で修士課程を取得した佐藤レアンドロ繁さん(しげる、パラナ州出身、28歳、四世)は2年間の日本生活で得た物を振り返えって「かけがえのない経験となった」と断言した。

 ブラジルの法律に興味ある人や企業と知り合う機会があり、佐藤さんは今もメールのやり取りを行っている。「この事業で日本に行ったから出会えた」と多くを得て帰ってきた様子。
 留学先の信州大学は様々な国からの留学生を受け入れているためアメリカやロシア、中国からの学生と「日本語や英語交えて身振り手振り話した」と笑みを溢しつつ振り返り「年齢国籍の違いを関係なく意気投合し友人になった」と語る。
 佐藤さんは育成事業参加以前には日本進出企業を相手とする企業法務弁護士として、聖州内の弁護士事務所に勤めており、日本の労働法に高い関心を持っていた。
 日本で研究し修士論文を書いたことにより「より分りやすく日本の方にブラジルの法律を説明できる。経験はプラスどころか倍となって活きています」と胸を張り、留学により日本語能力も更に上がったという。
 「日本留学はお勧めします。JICAからのサポートも凄かった」とのこと。帰国時はコロナ禍が拡大し始めた3月。帰国直前にコロナ禍の影響で航空便が欠便となり「連絡をしたらすぐに代わりの便を手配してくれました。すぐ返事をくれ有難かった」とサポートの厚さに感謝した。
 JICAでは約70校の日本の大学への紹介も行っている。同事業では大学の受け入れ内諾が必要となことから「どうやって大学と連絡をとればいいか分らない」という声もありサポート体勢を整えたという。
 佐藤さんの場合、事前に信州大学の島村暁代准教授と知り合っており、内諾まで順調だった。通常日本語の研修期間が1年ほどあるが、佐藤さんの場合はすぐに修士課程へ入った。
 佐藤さんは四世だが、両親が日本語教育に熱心で「家庭内では日本語」の環境で育ち、「マリンガ日本語外国語センター」で7年間、学んできた。12年には日本語能力試験1級を満点で合格。自身も日本文化に大変興味があり「漫画を大量に読んだ」と語る。
 訪日経験も27年の中学生の頃にJICA中学生徒研修、14年に姉妹都市の加古川市との交流事業にも参加していた。
 「日系人として生まれたからにはグローバルに仕事がしたいと思っていました」と胸のうちを語る。帰伯後は聖市内で日本政府機関や日本進出企業と取引のある法律事務所で働いている。
 2021年度の育成事業に関する問い合わせはJICAブラジル事務所(11・3251・2655)まで連絡を。

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