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東西南北

2006年3月10日(金)

 ブラジル社会民主党(PSDB)は、セーラサンパウロ市長がサンパウロ州知事選に立候補した場合を調査したところ、得票率がセーラ七二%に対しマルタ一七%という結果が出た。市長は立候補が知事選か大統領選かは、適切な時期に表明すると思案中である。大統領選に向けた党内情勢はセーラ擁立で結束しているが、カルドーゾ前大統領が知事選への立候補を指示しているので成り行きは微妙。一方、アウキミンサンパウロ州知事は火に油を注ぐとコメントを避けているが、情勢は知事に有利とみている。
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 調査会社Ibopeの発表によると、農地占拠運動(MST)に対し、運動がネガティブな結果を生んでいる(五六%)、農地侵入が民主主義を揺るがしている(七六%)、政府は侵入を抑止できていない(六七%)と、否定的見解が半数を上回った。「国土のより公平な配分に賛成かと質問すれば、九〇%が賛成のはず」とMSTリーダーらは涼しい顔。
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 大サンパウロ市圏イタペセリカ・ダ・セーラ市で七日夜、誕生パーティの後に路上で五人の青年が七人以上の男らに囲まれ、頭を拳銃で撃たれ死亡、一人が病院に運ばれたが重体。警察の調べによると、犯人らの狙いはたった一人で、残りはたまたまいっしょにいたため殺されたという。
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 国際婦人デーに合わせ、二千人の女性が八日早朝、リオ・グランデ・ド・スル州バーラ・ダ・リベイロ市の植物園に乱入し、温室にあったユーカリプトの苗木百万本を使い物にならなくした。「農地の女性の威厳」を守るための活動による被害は推定四〇万ドル。サンパウロ市パウリスタ大通りでは約三千人の女性が中絶合法化と家庭内暴力禁止を訴えて行進。

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