ホーム | コラム | 樹海 | コラム 樹海

コラム 樹海

 「肉ですか―。肉は好きです」と語ったのはモ―パッサンで「いちばいいのは女性の肉です」と続けたそうな。この道ばかりは洋の東西を問わないらしい。道鏡がいればラスプ―チンあり。人類最古の職業は「娼婦」だとされるし、どんなに世の中が移り変わっても、このもやもやした男女の関係はちっとも変らない。いや、むしろもっといびつになっていると見た方がいい▼最近は「買春」なる言葉が新聞に堂々と載るし通信社も毎日のように使う。それだけ事件が多いのだろう。この語には、15歳とか17歳とかの未成年少女を金銭で売買するの意味合いが強いけれども、事件に関与し警察に逮捕される男性には社会的な地位が高い人やそれ相応の方がたくさんいる。もちろん、若い人もいて東大の助教授が停職になり東京に出張した医師や学会に出席した学者までもが「ご用」になる始末である▼先日は浄土真宗本願寺派の僧侶が「児童買春」の容疑で警視庁に捕まった。この破戒僧は74歳ながら中々に元気がよく「欲望に負けました」と供述しているそうだが、それにしても15歳ほどの少女四、五人と20数回も遊んだというから、もはや親鸞の教えを説法する資格はあるまい。これはもう売僧ですな▼老いてからの「恋」が悪いのではない。大いに推奨したいし若い人を好きになってもいい。けれども、余り常軌を逸しないで静かに深くありたい。「墓場に近き老いらくの恋はおそるるなにものもなし」だし正々堂々の恋愛なら大歓迎と参りたい。高齢者には高齢者の「恋」があるのだから―。    (遯)

 06/03/14

image_print

こちらの記事もどうぞ