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こどものその=食堂と厨房を新装=国際ロータリーの援助受け

2006年3月16日(木)

 社会福祉法人「こどものその」(井口信理事長)でこのほど、園生用の食堂と厨房の改装が終了し、九日に同園で落成式が行われた。
 このたびの改装は、東京の荏原ロータリークラブ(野村忠会長)とイタケーラ・ロータリークラブが共同で国際ロータリーに提案したプロジェクトが、昨年末に承認されたもの。国際ロータリーから二万五千ドルの支援を受け完成した。
 荏原ロータリークラブは毎年、同園のバザーにコンテナ一台分の衣料を寄贈していることで知られる。今回の共同プロジェクトの作成にあたっては、同ロータリーの坂田貞夫会長(当時)とSADOKIN電子工業の大石辰人社長の協力があったという。
 同園の食堂は近年老朽化が進み、衛生局から勧告を受けていたという。今回の改装により、厨房にステンレス製の調理台と冷蔵・冷凍庫二基が備え付けられたほか、厨房、食堂の壁と床がタイルで新装された。
 落成式には、イタケーラ・ロータリーからジャイロ・グランジャ会長をはじめ前会長、ガバナーなど二十五人が出席。大石・SADOKIN社長のほか、こどものその役員、園生など約八十人が臨席。理事長代理として出席した鈴木康夫副理事長は、半世紀の歴史を経た同園が地域社会に認められ、支援を受けたことに謝意を表わした。
 同園は現在、百人弱の園生と六人の職員で運営されている。本紙を訪れた西田康二・同評議員会長は「近年にない朗報。園生も非常に喜んでいました」と落成式の様子を語った。

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