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桜田医師,緩和ケアに取組む=回復見込みない患者対象

2006年4月1日(土)

 日伯友好病院の桜田勝重クラウジオ医師(46、三世)が、在外被爆者支援事業の一環で、長崎大などで一カ月間研修した。
 桜田医師は、回復の見込みのない患者を対象にした緩和ケアに取り組んでいる。研修期間中に、長崎市や熊本市のホスピス病棟を訪れたほか訪問介護、デイケア、訪問入浴ステーションなどを視察した。
 帰国後、サンパウロ大学都市の病院内に、専門チームを設立。試験的な応対を始めているという。ブラジルで緩和ケアに取り組んでいる病院は、先進諸国に比べてずっと少ない。
 「コストの面でホスピス病棟をつくるのは難しい。でも在宅ケアなら、いろいろな病院に普及していけるのでは」と意欲を見せている。

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