ホーム | 日系社会ニュース | バストス=柳浦さん強盗致死か=カピトンジーニョと愛され

バストス=柳浦さん強盗致死か=カピトンジーニョと愛され

2006年4月5日(水)

 サンパウロ州バストス市で一日午後十時半ごろ、元バール経営者の柳浦省三さんが市内の自宅で後手に縛られ、猿ぐつわをかまされた状態で亡くなっているのを、帰宅した妻、幸子さんが発見した。死因は窒息死。八十歳だった。ラジオ・ツッパンが報じた。
 家内は荒らされていたが、何かを盗られた形跡はないという。事件が発生したとみられる時間、柳浦さんの自宅の向かいにあるバストス日系文化体育協会では、太鼓のデモンストレーションが行われていた。
 柳浦さんは一九二五年島根県松江市生まれで、三一年らぷらた丸で来伯。兄龍太郎さん(故人)と長年バストス市内で経営していたバールは、日系人の社交場となっていた。
 生前の柳浦さんをよく知る男性は、「陸上で活躍していてカピトンジーニョと呼ばれていた。釣りの好きないい人だった」とその死を惜しんだ。
 葬式は二日、市内葬儀場で執り行われた。

image_print