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東西南北

2006年4月19日(水)

 衛生監督庁職員のストが三月以降五十六日間続き、避妊薬や高血圧の薬など医薬品の供給に支障が出始めている。全職員の六割に当たる千四百人がストに参加、新規職員の給与を以前から勤務する職員と同じにするよう要求している。
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 サンパウロ市南部アドルフォ・ピニェイロ通りで十七日朝、信号を無視して道路に飛び出した自転車を避けようとして、バスが歩道に突っ込み電柱に衝突。折れた電柱の直撃を受けて一人が死亡、五人がけがをした。現場付近の一部区域は夜七時まで停電。南部では同日、他にもバスや乗合バスの事故があり、十六人以上がけがをした。
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 サンパウロ市東部で高級車アウディを盗んだ男が十六日、身代金ならぬ「車代金」五〇〇〇レアルを要求。三五〇〇レアルで交渉が決着、受け取り現場で警官らが現行犯逮捕。
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 サンパウロ州カンピーナス市で十七日未明、ベビーカーで寝ていた生後二カ月の男児が首をベルトにはさみ窒息死した。股を通すベルトが装着されておらず、滑り落ちて首にひっかかったとみられる。
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 腕時計が絶滅種に指定されたらしい。まだ腕時計をはめて歩く熟年層は多いが、若者の間では年寄りの象徴と敬遠され、携帯電話やiPodsで時間を確かめるのが格好いいらしい。もはや時計は時間を見る道具ではなく、ステータス・シンボルの一つという見方が浸透しつつある。腕時計の銘柄品も、売上げが昨年比で一八・六%も落ち込んだという。時代の推移は、中折れ帽や懐中時計に続いて腕時計も過去の遺物としつつある。携帯電話メーカーは、時間を見やすい電話を発売する予定だ。

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