ホーム | 日系社会ニュース | 来た、柿狩りの季節=パラナ平和友の会、上口農場へ

来た、柿狩りの季節=パラナ平和友の会、上口農場へ

2006年4月25日(火)

 [ロンドリーナ]パラナ平和友の会(間嶋正典会長)では、アリアンサ俳句会、ロンドリーナ将棋会の人たちにも呼びかけて、柿狩りを行った。去る三月二十七日九時半、二十七名が集い、二台の車(バン)に分乗してロ市を出発、マウア・ダ・セーラ市の上口誠一さんの耕地に向かった。
マウア市は、ロンドリーナから八十五キロ、標高千メートルの高地。
 一行は十一時に耕地に到着した。気候のせいか、皆、空腹を感じ、松林の中に設けられた二十メートルもあるメーザに陣取って、弁当をひらいてピクニック気分にひたる。
 上口夫人、娘さんのサービスで、コーヒー、お茶と柿をご馳走になった。上口さんの話では、柿畑は四アルケールあり、それに豚二千頭を所有している。毎月三百五十頭を出荷しており、その他に大豆、ミーリヨ、小麦など多角農場が営まれている。
柿は「富有」は二千本、「京都」千四百本、「祇園坊」が六百本あり、三月から収穫され、五月頃に九千五百箱の出荷が見込まれている。
食事の後、住宅続きの柿園に入って「富有」柿をもいだ。高齢者も子どものようにはしゃいで、真っ赤な柿を選んで袋に詰め込んでいた。
 その後は、桜、柳、パラナ松の生い茂る庭園で一休み。記念写真を撮ると、各自もいだ柿を土産に、午後三時に上口さんの耕地をあとにした。当日は、晴天に恵まれ、最高の行楽気分を味わった。詠まれた句は、以下の通り。
太陽の光ぎっしり柿熟るる      間嶋稲花水
もぎたてのおおはしゃぎして柿馳走  馬場十二子
陽を浴びて育ちし柿の味覚かな    島田喜久枝
柿食って耕主よろこぶ柿祭    森田蛙声
  (中川芳則通信員)

image_print