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2006年4月25日(火)

 二十日の県連総会。高橋、松尾両陣営いずれのシャッパにも入っていないということで、坂和三郎・東京都友会長がこの日の議長に選ばれた。執行部選挙の規程では、両派同数の場合は議長の投票で決まることになっていた。坂和さんのプレッシャーも大きかったことと想像。九票差で松尾氏が勝利したため議長の出番はなく、「おかげ様で誰からも嫌われることなく」と安堵の様子を見せていた。他の出席者でこの心境に共感した人もいたのでは。
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 ブラジルとの犯罪人引き渡し条約締結を進めようと、職員二人を来伯させた静岡県浜松市。お隣の湖西市の共立湖西総合病院では、外国人の治療費未払いが十年前から毎年倍増。毎日新聞二十四日付けによれば、九六年には年間五万円しかなかった未払い金が、〇四年度には千二百万円にまで膨れ上がった。出産で訪れる者も多い。あとから支払い能力ないと告げられることもあるが、事前に分かっていても「医療拒否はしにくい」という。記事中に国籍こそないが、ブラジル人が相当な割合を占めていることは想像に難くない。
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 今月十九から二十三日までベルチオガ海岸で開催されたイベント「インディオの祭典」を見にいった。今回六回目で十一の部族が集まり、踊りを披露、工芸品などを販売していた。部族の衣装に身をまとった日系の女性や陶器を売る日本人男性もいたが、見事に溶けこんでおり、モンゴロイドの血を確認。半裸で胸を隠しながら、踊るインディオの少女を見ながら、何故か日系社会と距離を持つ二、三世のことを思った。

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